研究課題/領域番号 |
24591370
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
坂口 和成 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 教授 (60178548)
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研究分担者 |
澤田 貴宏 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 講師 (00382325)
三輪 英人 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50231626)
古島 謙亮 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 助教 (50392105)
京 雪楓 和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 講師 (70316123)
宮嶋 正康 和歌山県立医科大学, 共同利用施設, 講師 (80137257)
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キーワード | 体格 |
研究概要 |
これまでにEphA4のノックアウトによりマウスの体格が小さくなる原因として、GH-GHRを介するシグナル伝達にEphA4が重要な働きをすることを発見している。臓器特異性を調べるためにCre-LoxPシステムを使ってEphA4を臓器特異的にノックアウトした。 組織特異性EphA4ノックアウトマウスの作製とその解析:肝細胞特異性・横紋筋細胞特異性・脳細胞特異性EphA4ノックアウトマウスを作製した。これらのマウスから血液・組織等を採取し、体格を詳細に測定した。体格に関しては、臓器特異性のノックアウトでは変化は認められなかった。今後これらのサンプルを使ってIGF1mRNA発現や血清IGF1濃度の測定等を実施していく。 EphA4/GHR/JAK2/STAT5Bの分子間結合様式に関する解析:EphA4/GHRの結合は細胞内外両ドメインで起こることを発見した。STAT5BはEphA4のkinase domain N端ドメインに結合することを発見した。JAK2のEphA4への結合に関してもSTAT5Bとよく似たkinase domain N端ドメインに結合することを発見した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
臓器特異性EphA4ノックアウトマウスの作製には少し手間取っているが、シグナル伝達の分子間相互作用に関してはかなり詳細な解析が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに作製した単発性の臓器特異的EphA4ノックアウトでは体格の変化は認められていない。さらに詳細に検討することにより臓器特異的なEphA4の欠損が体格決定の要素となり得るかどうかを調べていく。 EphA4/GHR/JAK2/STAT5B分子レベルの相互作用に関してはかなりの成果を得ている。IGF1産生に繋がる分子機構を、分子生物学的な手法を用いて今後も継続して研究していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
申請時と比べて早めに計画を完了しようとした、25年度当初の研究計画から変更があったため。 申請時の計画に戻して実行する。
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