次世代シークエンス技術をもちいて、成人T細胞白血病(Adult T-cell leukemia: ATL)における体細胞遺伝子変異を網羅的に探索する。特にNFーkBの恒常的活性化に関わる遺伝子変異について重点的に解析している、これまで、30名のATL患者の腫瘍細胞のDNAを用いて解析し、B細胞リンパ腫で高頻度に報告されているNF-kBに関連した遺伝子の変異の頻度は高くなかったが、ある遺伝子Aは複数の患者で活性化にかかわる部位に変異を認めた。また、この遺伝子変異はルシフェラーゼアッセイにてNF-kを活性化することを確認した。さらに、細胞増殖やアポトーシス、ノックダウンによる解析を現在進めている。
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