非コード遺伝子PVT1の新しいキメラ転写産物として多発性骨髄腫細胞株RPMI8226からPVT1-WWOXを同定した。さらに、PVT1が存在する8q24領域に高度増幅を有する急性骨髄性白血病(AML)の臨床検体からはPVT1-NSMCE2を同定した。一方、同様に8q24高度増幅を有するAML細胞株からは、もう一方のNSMCE2が関与するBF104016-NSMCE2を同定した。別の新しいタイプのキメラ遺伝子として、リボゾーム遺伝子RN28S1が関与する3種類のキメラ転写産物を同定した。これまで知られていなかったこのようなキメラ転写産物の腫瘍発生における役割を明らかにしていくことが重要である。
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