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2013 年度 実施状況報告書

HHIP KOストローマ細胞を用いたドナー由来リンパ球インビトロ増幅法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24591427
研究機関札幌医科大学

研究代表者

井山 諭  札幌医科大学, 医学部, 助教 (50398319)

研究分担者 神原 悠輔  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10624421)
加藤 淳二  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
小船 雅義  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (90336389)
キーワードリンパ球増幅
研究概要

これまでに,われわれは内因性Hedgehog抑制因子( Human Hh-interacting protein, HHIP )を低発現している骨髄間質細胞(ストローマ)(HHIP KOストローマ)が,造血幹細胞からリンパ球への初期分化に必要であることを示してきた。今回の実験では,本HHIP KOストローマ上で骨髄のCD34陽性細胞を共培養する実験を試みた。無血清培地に各種サイトカイン(Stem cell factor (SCF), Notch ligand (delta-like protein4))等を添加し,CD34陽性細胞をヒトストローマ上に添加し,培養・増殖させた。さらに今回はこの増殖させた細胞がT-cellへの分化維持能力が保たれているか否かを確認する目的で,これらの細胞を回収した後に,NSGマウスに移植し,後にマウスの脾臓・骨髄でどのように細胞が増え,分化しているかを確認する実験を試みた。その結果,マウスの脾臓内および骨髄内においては,移植した細胞はT-cellへの分化をある程度維持しながら増殖していることが確認された。しかしながら,T-cellへの分化は未成熟であり,ドナーリンパ球輸注に使用するには不十分な結果であった。増殖時のサイトカインのコンビネーションが,量的にも質的にも不十分であった可能性が考慮される。今後は,サイトカインの種類,量を変更し,よりT-cellの機能を保ったまま体内で維持される系を検索する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

十分な細胞増幅の至適条件が決定出来ていないと考えている。また,細胞分化に関しても満足できる結果が得られていない。

今後の研究の推進方策

今後も引き続き添加サイトカインの種類・量・組み合わせに関して再検討が必要であると考えている。今後もIL2, IL7, SCF, Notch ligand (Delta-like protein 4)といったサイトカインを中心に用いた実験を継続する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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