研究課題/領域番号 |
24591437
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
神島 保 北海道大学, 大学院保健科学研究院, 教授 (10399868)
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研究分担者 |
渥美 達也 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20301905)
寺江 聡 北海道大学, 大学病院, 准教授 (40240634) [辞退]
西田 睦 北海道大学, 大学病院, その他 (90404722)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 関節超音波 |
研究実績の概要 |
関節リウマチ診療において、超音波検査のパワードプラ法を用いることによって関節リウマチの疾患活動性並びに治療効果を推定することができ、超音波検査は重要な役割を担っている。しかしながら、使用する機種によってパワードプラ信号描出能が異なっていることが認識されている。このことは、機種間の標準化における大問題であるが、これに対して真正面から取り組む研究は存在しない。本学生は、そのツールとして毛細血管ファントムの有用性について一貫して研究を遂行するとともに、毛細血管ファントムで得られたデータの解析によって得られたデータを臨床に応用し、研究の最終目標である機種の信号校正に肉薄するまでの成果を得ることが出来た。先行研究が少なく研究方法ひとつをとっても人まねでは成就することのないフロンティア領域であるが、限られた期間の中で着実に前進することが出来た。論文発表では平成27年1月、毛細血管ファントムおよび超音波造影剤を用いて2種類の超音波装置の校正を試みた「Power Doppler signal calibration between ultrasound machines using a capillary flow phantom for pannus vascularity in rheumatoid finger joints -a basic study」が、査読ありの英文誌「Radiological Physics and Technology」がRadiol Phys Technol. 2015 Jan;8(1):120-4. doi: 10.1007/s12194-014-0299-5.に掲載された。また、学会発表においては、第70回日本放射線技術学会総会学術大会の英語口頭発表を行い、学生選抜セッション(日本語口頭発表)において優秀学生賞を受賞した(平成26年4月)。その他の学会発表としては、平成26年3月「第39回北海道リウマチ研究会」(口頭発表)、平成26年10月「日本超音波医学会第44回北海道地方会学術集会」(口頭発表)の計4回があり、いずれも座長や聴衆から高い評価を得ることが出来た。
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