IgG4関連疾患においては、Th2およびTregサイトカインが病態形成に重要とされており、それらサイトカインはT細胞によって産生されていると考えられていた。しかしながらT細胞による産生とするにはunusalな点が多々あったことから、サイトカイン産生細胞を同定すべく本研究助成において研究を開始した。唾液腺領域のIgG4関連疾患、唾石および正常顎下腺を対象として、各種サイトカインのmRNAの定量および免疫染色によるサイトカイン産生細胞の解析を行った。その結果、IgG4関連疾患において各種サイトカインmRNAおよび陽性細胞が有意に増加していた。またこれらはマスト細胞であることを明らかにした。
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