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2012 年度 実施状況報告書

関節リウマチにおける自己抗体産生誘導T細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24591449
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

山田 久方  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (20363369)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードリウマチ学
研究概要

本年度は、まず動物実験においては、IL-21受容体欠損マウスと野生型マウスにII型コラーゲンを免疫することで関節炎を誘導し、発症率、重症度を比較した。その結果、IL-21受容体欠損マウスは関節炎誘導に高い抵抗性を示すことが明らかになった。繁殖交配をつづけ、マウス数を増やして実験し、再現性を確認した。関節炎経過中に血清を採取し、抗II型コラーゲン抗体価を測定した所、IL-21受容体欠損マウスでもIgMクラスの抗体は野生型マウスと同レベルで産生されていたが、IgG抗体価が著明に低下していることが判明し、これが関節炎抵抗性の原因の一つと考えられた。現在、IL-21受容体欠損マウスで抗体産生が低下するメカニズムについて、詳細に解析をおこなっているところである。
ヒト検体を用いた解析については、本年度はまず九州大学臨床研究倫理審査委員会によって、本研究遂行に関する研究計画の審査を受け、その実施の許可を得た。その後、主に末梢血を用いたフローサイトメーター解析を開始した。現在までに解析を行なったのは、まだ少数サンプルに限られるが、濾胞ヘルパーT細胞の頻度はかなり少ないこともあり、解析にやや苦労している。この細胞についての研究は盛んで、日々新たな知見が報告されてきているので、これらを参考に、各種実験プロトコールには適宜変更を加えてゆく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

動物実験研究については、順調に研究成果が得られているが、臨床検体を用いた研究については、解析にやや難渋している。ただし、各種プロトコール改良により十分に回復可能な範囲と考えている。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画に沿って研究を遂行する。特に大きな変更はない。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Il-21 plays critical roles in the production of pathogenic autoantibodies in a murine model of autoimmune arthritis2012

    • 著者名/発表者名
      山田久方
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      20121205-20121207

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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