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2013 年度 実施状況報告書

ヒト化(NOG)マウスにおけるEBV感染ビラン性関節炎モデルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 24591457
研究機関日本大学

研究代表者

武井 正美  日本大学, 医学部, 教授 (30179600)

研究分担者 白岩 秀隆  日本大学, 医学部, 助教 (20451338)
キーワードEpstein-Barrウイルス(EBV) / 関節リウマチ / ヒト免疫化マウス / NOGマウス / 生物学的製剤
研究概要

1.ヒト免疫化NOGマウスのEBV感染による関節リウマチ(RA)様ビラン性関節炎モデルでヒトマクロファージの分化をM-CSF投与により誘導して病態の変化を観察した。M-CSF投与によりある時期を経過したマウスにヒトマクロファージ系細胞の末梢血での上昇を確認し、EBVを感染させた。これまではっきりしなかった滑膜表層細胞の5層以上を増殖を起こしているマウスを確認し、現在免疫染色を行いヒト由来か否かを検討している。2.可溶性TNF
受容体を投与して発症の抑制が出来るか、パイロット研究で少数のマウスで検討した。小数例でこれまでの所、はっきりしたデータは得られていない。マウスの匹数を増やして検討を開始している。大量のヒト免疫グロブリン投与での効果をみたが、明らかなビラン性関節炎の発症抑制は認めなかった。3.関節炎発症したマウスの画像的検討を行い、3DーCT撮影で明らかなビランを起こした画像を得る事ができた。4.ビラン性関節炎を高率に起こす条件を調べるため末梢のリンパ球、マクロファージの動向をフローサイトで検討している。これまでのところ末梢CD8T細胞がCD4の数を逆転した時点でビラン性関節炎をほぼ100%発症していることが判明した。今後更に他のバイオマーカーの検討を行いビラン性関節炎発症を予測できるかを検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

25年度の目標の治療実験はパイロットであるが、実験が開始されデータの解析も行われている。まだ、治療効果のある薬剤介入の結果をえることができず、更なる条件の検討が必要と考える。RA関節変化の検出は3D-CTによる画像の描出に成功した。さらに末梢単核球の表面マーカーの解析でビレン性関節炎を高率に起こす傾向をつかむ事ができた。血清バイオマーカーでの検討が遅れており、次年度に繰り越された。

今後の研究の推進方策

今年度までに得られた情報のもと、他の薬剤による治療実験を予定しており、その際に適切な血清バイオマーカーの検索も行う予定としている。末梢CD8T細胞の増加がビラン性関節炎を高率に起こすマーカーとして重要な可能性があり、EBウイルス細胞障害性細胞誘導に重要な役割を果たしているSAP分子の動きを測定し、SAPの制御の方法を検討する。

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公開日: 2015-05-28  

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