研究課題/領域番号 |
24591458
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
大岡 正道 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30367370)
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キーワード | 自己抗体 / コフィリン |
研究概要 |
難病であるベーチェット病の主な病態は好中球の活性化に伴って、組織の破壊が起こることである。本研究は抗コフィリン1抗体の好中球機能に対する影響を明らかにし、ベーチェット病の治療応用へと展開するための研究基盤を確立することが目的である。 計画研究項目①抗コフィリン1抗体の抗原性の確認、②抗コフィリン1抗体の好中球運動能殺菌能亢進機構の解明、③ベーチェット病の活動性、臨床症状と抗コフィリン1抗体との関連解明、④抗コフィリン1抗体機能の抑制試験のうち、①はコフィリンを3分割して大腸菌にてMPBのフュージョン蛋白として作成し、18検体のベーチェット病患者血清を用いてELISAを施行した。それぞれのFragmentに対して反応が見られ、epitopeが多数あることが示唆された。全体の抗コフィリン抗体と疾患活動性には関連する傾向が認められたが、各臨床症状(結節性紅斑、ぶどう膜炎、口内炎、陰部潰瘍、消化器症状、関節痛、血管病変)と、それぞれのFragmentに対する抗体とには関連する傾向はなかった。さらに抗コフィリン抗体を精製し、健常人好中球遊走能に対する影響を測定している
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画では4つの研究項目のうち抗原性の確認に用いるFragmentの一つが発現しない問題があったが、その後改善し、現在は概ね順調に進んでいる。研究を阻害する大きな問題も発生していない。
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今後の研究の推進方策 |
現在行っている好中球に対する抗コフィリン抗体の影響について結果をまとめて、報告する予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画している使用が消耗品であることから、研究の進捗状況により使用額が左右される。前年度、コフィリンのFragmentの一部の作成に時間がかかったため、その分、本年度分の使用額がずれ込んでいる。 現在、健常人好中球に対するコフィリン抗体の影響を測定しており、随時使用していく予定。
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