ベーチェット病は好中球の活性化に伴い、口内炎や陰部潰瘍、ぶどう膜炎をおこす難病である。コフィリン1は可溶性のタンパク質で、好中球の殺菌能と関連が報告されている。本研究はベーチェット病患者における抗コフィリン1抗体の好中球機能に対する影響を明らかにし、病態の解明をすることが目的である。 本研究ではコフィリン1を3つの部分に分けて作成し、患者血清と反応性を確認した。60検体中11検体(18.3%)でコフィリン1に対する抗体を持っていた。そのうち45.5%は複数の部分に反応しており主要抗原であることが示唆された。抗コフィリン1抗体は赤血球沈降速度の軽度亢進とINFα産生と関連している可能性があった。
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