本研究ではTumor necrosis factor-α(TNF)に対する膜内蛋白分解酵素の作用を明らかにする事が目的である。TNFを産生する細胞株(293T)に種々のシグナルペプチドペプチターゼ様蛋白分解酵素(SPPL)cDNAを遺伝子導入し、細胞溶解後、ウエスタンブロッティングによりTNFのフラグメントを検出したところ、SPPL2aのみがTNF由来細胞内ドメイン形成作用を有することが示された。また遺伝子導入後のウエスタンブロッティングによる解析や上清中のTNF濃度測定によりSPPL3がTNF変換酵素様酵素活性を有する事を初めて明らかにした。
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