オートファジーは細胞や個体が栄養飢餓に曝された際に誘導されるストレス応答の一種であると考えられてきたが、我々はアレルギーや自然免疫応答に重要な細胞であるマスト細胞において、オートファジーが恒常的に何らかの働きをしていることを見出してきた。すでに明らかにしているオートファジーの誘導に必須な遺伝子Atg7に加えて、その他のオートファジー関連遺伝子として、Atg9bやGamma-aminobutyric acid (GABA) A receptor-associated protein-like 1(GABARAPL1)についてもマスト細胞の脱顆粒や顆粒形成に重要な役割を果たすことを見出した。
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