IL-33発現細胞やIL-33の発現制御機構同定はアレルギー疾患分子標的を呈示できる可能性が高い。過年度報告のように、PicheryらがIL-33レポーターマウス系を報告した。これを受けて本研究では方針変更を余儀なくされたが、共同研究である記憶Th2細胞におけるIL-33機能解析の成果(Immunity 2015)があった。さらにはGWASから得られたもう一方の喘息関連重要因子TSLPについて、その阻害抗体による無作為化比較試験でその有効性が報告されたこと(NEJM. 2014)を鑑みると、同じく喘息関連重要因子IL-33やIL-33受容体の阻害抗体も、喘息治療薬としての期待が高い。
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