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2014 年度 実績報告書

福山型先天性筋ジストロフィーの治療法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24591510
研究機関神戸大学

研究代表者

池田 真理子(谷口真理子)  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00410738)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード先天性筋ジストロフィー / アンチセンス治療 / 核酸治療 / RNA創薬 / スプライシング異常 / ドラッグデリバリーシステム / 分子標的治療
研究実績の概要

本研究ではFCMD患者の治療実現を目標とし初年度にはスプライシング異常を標的とするアンチセンス療法の確立に向け薬剤の至適化、毒性の検討や薬剤修飾、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の構築をモデル動物及び患者由来細胞系を用い行った。その結果至適な化合物を1剤選択し、薬剤のスプライシング異常に対する効果の検討も行った。
最終年度では、AONとして、人体投与可能なアンチセンス核酸化合物であるモルフォリノ(PMO)、が安全性や実薬への可能性として最も高いことが世界的にも認識されたこともあり、PMOをもちいた至適核酸化合物の選択を行い、人に対する臨床試験にむけた安全性試験の準備を行った。ドラッグデリバリーに関しては、当初の予定していたポリメタクリルメチレートではなく、より有効性の高いバブル化合物を用い、全身あるいは、胎盤、脳へのデリバリーを検討した。その有効性については今後さらなる検討が必要であるが、脳の先天異常も認められる福山型筋ジストロフィーに対する脳内・胎児治療として今後治療法の可能性のひとつとして期待できると考える。また、臨床症状と遺伝型の相関をみて、効果判定を評価するために、挿入変異ホモ型以外の福山型筋ジストロフィーの遺伝子検索を行うため、次世代シークエンサーをもちいた診断や、モデルマウスの遺伝子型の検討を行った。フクチンの酵素補充に関しては、期間内に実施することができなかったが、今後、活性測定の構想を練って将来的には酵素活性の測定を実現したいと考えている。この成果は本邦発、ファーストインヒューマンの臨床試験の実現への可能性を大きくする成果である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 福山型先天性筋ジストロフィーの アンチセンス治療における至適薬剤の選択2015

    • 著者名/発表者名
      池田真理子、佐藤洋平、 若山達志、増田博文、小林千浩、森岡一朗、 飯島一誠、戸田達史
    • 学会等名
      日本小児科学会
    • 発表場所
      国際会議場 大阪
    • 年月日
      2015-04-17
  • [学会発表] Antisense oligonucleotide therapy for Fukuyama type congenital muscular dystrophy2015

    • 著者名/発表者名
      池田真理子、戸田達史
    • 学会等名
      Neuroscience Network in Kobe
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2015-02-06
    • 招待講演
  • [学会発表] 福山型先天性筋ジストロフィーの アンチセンス治療における至適薬剤の選択2014

    • 著者名/発表者名
      池田真理子、佐藤洋平、 若山達志、増田博文、小林千浩、森岡一朗、 飯島一誠、戸田達史
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会
    • 発表場所
      タワーホール舟橋 東京
    • 年月日
      2014-11-20
  • [学会発表] 福山型先天性筋ジストロフィーの アンチセンス治療における至適薬剤の選択2014

    • 著者名/発表者名
      池田真理子、佐藤洋平、 若山達志、増田博文、小林千浩、森岡一朗、 飯島一誠、戸田達史
    • 学会等名
      小児神経学会
    • 発表場所
      アクトシティー 浜松
    • 年月日
      2014-05-31
  • [学会発表] 福山型先天性筋ジストロフィーの アンチセンス治療における至適薬剤の選択2014

    • 著者名/発表者名
      池田真理子、佐藤洋平、 若山達志、増田博文、小林千浩、森岡一朗、 飯島一誠、戸田達史
    • 学会等名
      日本小児遺伝学会
    • 発表場所
      名古屋市立大学 愛知県
    • 年月日
      2014-04-10
  • [備考] 分子脳科学分野

    • URL

      http://www.med.kobe-u.ac.jp/clgene/

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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