動物や培養脂肪細胞を用いて、高サイトカイン血症を想定した生活習慣病モデルを作成し、酸化/一酸化窒素(NO)ストレスとアディポサイトカイン分泌とを関連させて研究した。TNFαなどによって、脂肪細胞で有意にNOが産生される。これは転写調節因子NF-κBを介するため、MCP-1やアディポネクチン分泌変動にも関わる。また、ある種の薬剤はこれを抑制することが判明した。臨床的には、新生児幼児期の栄養状態とその後の成長ならびに生活習慣病発症との関連性について検討した。新しい内臓脂肪測定法や新しい肥満のマーカーや脂質異常などについても、本課題から検討でき、広く発表することができた。結果の詳細は本文中に記した。
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