研究課題/領域番号 |
24591531
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
松石 豊次郎 久留米大学, 医学部, 教授 (60157237)
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研究分担者 |
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 教授 (90211630)
高橋 知之 久留米大学, 医学部, 准教授 (20332687)
西 芳寛 久留米大学, 医学部, 講師 (20352122)
御船 弘治 久留米大学, 医学部, 准教授 (70174117)
松本 直通 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80325638)
江良 択実 熊本大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00273706) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | レット症候群 / MeCP2 / モデルマウス / ES細胞 / ghrelin / IGF-1 / QT延長 / イオンチャンネル |
研究実績の概要 |
臨床・基礎研究の両方からレット症候群の原因究明に取り組み下記の成果が得られた。 ・レット症候群(RTT)では、現在までにMECP2, CDKL5, FOXG1の3つの遺伝子が発見されているが、典型例RTTの約15%は遺伝子異常が同定できない。われわれは、次世代シーケンサーを用いて、自閉症でしか報告が無かったSHANK3遺伝子変異が原因遺伝子の一つである事を発見し報告した。(Am J Med GenetPart A, 2015 in press)。 ・レット症候群の疾患モデルとしてMecp2欠失マウスES細胞を用いて、心臓の発生段階からの遺伝子発現、生理機能、心筋構造について解析した。MeCP2は、心臓の発生段階から成体の組織において、心臓の様々な遺伝子の発現に関わることが判明した。特に、Tbx5については、ES細胞や心臓においても高度にCpGメチル化されており、MeCP2がその発現を直接制御している可能性が示唆された。一方、モデル動物では、明らかな心機能の異常は認められなかったものの、心筋同士の刺激伝導や情報の受け渡しをする介在版の未熟な形成が認められ、チャンネル遺伝子の発現変化ともに不整脈の素因となる証明された(Sicentific Report 2015 in press)。
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