EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)は、EBVのCD8+ T細胞への異所性感染とそのモノクローナルな増殖により引き起こされる。我々は、EBV感染CD8陽性T細胞が特定のTCR Vβを有しCD5発現の低下した異常活性化細胞として同定可能であることを報告し、さらにサイトカインプロファイルの特徴を明らかにした。ただし活性化CD8陽性T細胞におけるCD5発現の低下自体はEBV-HLHに特異的ではないため、TCR Vβレパトア解析を併用し評価する必要がある。本研究により、これらの細胞解析とサイトカイン解析の併用はEBV-HLHの診断、病態把握に有用であることが明らかにされた。
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