今後の研究の推進方策 |
新鮮臍帯血を随時処理してLi-CBを十分量用意し、miR-126 sensing lentivirusもしくはcontrol lentivirusを感染させ、一実験あたりおおむね5-8匹のNOGマウスへそれぞれ骨髄内移植を行う。生着が安定する移植後三ヶ月程度の時期に、マウスの骨髄より磁気ビーズを用いてヒト細胞を濃縮し、さらに分化抗原陽性の成熟細胞を除去しする。残ったヒト幹/前駆細胞分画をCD34, 38, 45RA, 90などの抗体で染色し、フローサイトメトリーを用いて未分化な造血細胞集団を同定する。GFPが最も低い(miR-126発現が高い)細胞集団を探索し、特に従来造血幹細胞活性が知られていなかったCD34陰性集団のなかでmiR-126が高発現している細胞群を分取して、コロニーアッセイやNOGマウスへの移植を通じて造血幹細胞活性があるかどうかを検証する。 造血幹細胞活性が確認できれば、マイクロアレイを用いて新たな造血幹細胞マーカーとなり得る表面抗原や転写因子など候補をリストアップし、特に表面抗原については前方視的に造血幹細胞を純化することに利用できないか検討する
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