NUP98-HOXA9融合遺伝子(NHA9)を有した急性骨髄性白血病の白血病化の機序を明らかにするために、IL3依存32D細胞株に、NHA9および同時に認められるFLT3-ITD、NRAS遺伝子変異(NRAS)、WT1遺伝子変異(WT1)を導入して機能解析を行った。IL3未添加でNHA9/FLT3-ITD、NHA9/ NRAS、NHA9/ WT1は高い増殖能を示した。G-CSF添加後、NHA9/FLT3-ITDのみ分化能が抑制された。アポトーシスおよびオートファジーの細胞死はそれぞれの細胞間で差はなかったが、NHA9/FLT3-ITDおよびNHA9/ NRASはコロニー形成能が非常に高かった。
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