研究課題
新たにCARD15遺伝子異常による自己炎症性疾患を呈した患者のiPS細胞を患者末梢血単核球からセンダイウイルスを用いた方法により樹立した。同時に、家族性地中海熱、chronic infantile neurologic cutaneous and articular syndromeの患者由来末梢血からもiPS細胞を樹立し、OCT4、SOX2、TRA-1-81、TRA-1-60、NANOGなどの発現状態を確認し、マウスへの移植により多分化能を確認した。いずれの患者も該当する責任遺伝子の機能的な異常があることをるルシフェラーゼアッセイなどで確認している。iPS細胞からまずEmbryoid bodyを作成し、血液系細胞に分化させ、CD34、CD45、CD235a、の発現を検討し、血球系細胞への分化を確認した。さらにiPS細胞からCD11bを発現する細胞集団を同定した。Embryoid bodyからCD34陽性細胞をMACSで純化し、AGM-S3 stromal cell lineおよびSCF、IL-3、IL-6、TPO、G-CSFとともに12日間培養し、浮遊細胞をlow-adhesion plateで3日間培養した結果、好中球を含むmyeloid系細胞を分化させる事ができた。さらに、純化したCD34陽性細胞をgelatinでcoatしたdishに培養し、VE-Cadherinを発現する血管内皮細胞を分化誘導した。これらの細胞にさまざまな刺激を加え、培養上清や細胞のmRNA発現を検討を開始した。いくつかの細胞株で再現性のある結果を確認する必要があると考えている。
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