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2012 年度 実施状況報告書

造血幹細胞の加齢に関する研究ー移植による変化ー

研究課題

研究課題/領域番号 24591557
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

河野 嘉文  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20260680)

研究分担者 岡本 康裕  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30398002)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード造血幹細胞 / 加齢
研究概要

これまでの検討で49歳までの検体を用いてCD34陽性細胞はIkarosの発現量が加齢とともに減少していることが明らかになっていた。またIkaros/CEBPAに関して有意差はないものの減少傾向にあることを示した。しかし、造血幹細胞の加齢現象を明確に表現するためにはさらに高齢者の検索が必要と考え、今回45歳までの検体に加えて50~86歳までの検体(11検体)を加えて検討した。
【目的】より高齢の検体を加えることで、45歳までのIkarosのデータをより確実な結果とする。【方法】50~86歳の原疾患は悪性リンパ腫で骨髄に病変がない症例を対象とした。対象遺伝子はIkaros、CEBPA、対照遺伝子をGAPDHとした。
【結果】8歳児の細胞をコントロールとして、45歳までの症例と比較すると対照遺伝子のGAPDHの発現量が低下しており、その結果としてIkaros、CEBPAの発現量が高い結果となった。そこでGAPDHの発現量を補正する目的でIkaros/CEBPAを用いて加齢との関連を検討したが、相関係数0.048、P値0.711で、加齢とIkaros/CEBPAで相関関係は得られなかった。
【考察】50歳以上の検体ではIkarosの発現量がさらに低下することを予測したが、予測に反してIkarosの発現量は十分にあった。対照遺伝子であるGAPDHの発現量が、これまでの45歳以下の検体に比較すると低下していることが影響しているかもしれないが、Ikaros/CEBPAでみても全く相関がなかったことから加齢とIkarosの発現には関連がない可能性がある。今後別のマーカー(Batf、CsC42、Small RhoGTPase)での検討を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

高齢者のデータが予測に反する結果であったので、Ikarosに着目した現在の方法では移植による加齢変化なのかどうかを確定できない。しかしながら、従来は検討されてない小児から高齢者までの全年齢分布のデータを得られたことは、次の展開に重要な知見をえたと考えている。

今後の研究の推進方策

Ikaros以外のマーカーとして、Batf、CsC42、Small RhoGTPaseでの検討を実施する。従来は全年齢を通しての検討はないので、乳幼児から高齢者までの経年変化を遺伝子的に確認し、造血細胞移植術の影響を見極める。

次年度の研究費の使用計画

すべて消耗品に充当する。

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公開日: 2014-07-24  

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