研究課題
細菌感染に対して、好中球は貪食殺菌を行う。好中球NADPHオキシダーゼは活性酸素を産生し、この活性酸素が殺菌の中心となる。慢性肉芽腫症は好中球が活性酸素を産生できないことにより、小児期より感染症を繰り返す疾患である。活性酸素産生酵素はタンパク質複合体からなり、その中でもgp91phoxが酵素活性の中心として働く。即ち、NADPH、FAD、ヘム結合領域をもつ細胞膜貫通性の糖タンパク質である。また、このgp91phoxはX染色体にコードされているので、慢性肉芽腫症は男児に多い。我々は今回、このgp91phoxの欠損慢性肉芽腫症の解析を行うことにより、この酵素の活性の調節や転写の調節を明らかにした。
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