研究成果の概要 |
RSウイルス感染気道上皮を用いて、好酸球性顆粒蛋白の役割を検討した。ヒト気道上皮細胞 (A549細胞) に、RSウイルスと好酸球性顆粒蛋白 (MBP, EPO, ECP, EDN) を加えて実験を行った。MBPとEPOは、RSウイルス感染気道上皮の傷害と細胞死を誘導した。MBPは、RSウイルス感染A549細胞からGM-CSFとIL-17産生を亢進させ、Erk1/2, p38MAPK, JNKのリン酸化も誘導した。好酸球性顆粒蛋白、特にMBPは、RSウイルス感染気道上皮の傷害を引き起こすことから、RSウイルス感染喘息における好酸球性炎症の重要性が示唆された。
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