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2014 年度 実績報告書

リン酸ジエステル加水分解酵素(PDE)阻害剤は川崎病冠動脈瘤形成を抑制するか?

研究課題

研究課題/領域番号 24591572
研究機関金沢大学

研究代表者

斉藤 剛克  金沢大学, 大学病院, 助教 (30525035)

研究分担者 太田 邦雄  金沢大学, 医学系, 准教授 (00303280)
杉本 直俊  金沢大学, 医学系, 准教授 (80272954)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード病態 / 炎症
研究実績の概要

報告(Arthritis Rheum 26 (1983), 1259-1265)を基に乳酸桿菌Lactobacillus casei細胞壁断片(LCWE)を作成し、使用した。通常川崎病患児では5日間以上の高熱が観察されるが、今回用いたLCWEをラットに投与してもごく局所的な発熱が記録されるのみであり、数日におよぶ長期間の発熱は観察されなかった。川崎病のその他症状も観察されなかった。このことはLCWEモデルが純粋にヒト川崎病のモデルとなるか疑問の余地があることを示している。しかしながら、LCWE投与後のラット行動量について検討すると、生理食塩水投与群(コントロール群)と比べて行動量が多くなっていることが観察された。この行動量の変化等についは今後さらに検討する必要があると判断した。
一方、Lactobacillus casei菌はグラム陽性桿菌であることからLCWEの主成分はペプチドグリカンと考えられるが、作成の過程上精製の行程は含まれていないためペプチドグリカン以外にも様々な活性物質が含まれ、ペプチドグリカンに対する細胞表面の受容体であるToll-like receptor(TLR)2が発現しない細胞においてもLCWEが刺激することを一昨年、昨年度と報告した。そのためTLR-2を介さないシグナルにおいてもホスホジエスタラーゼ阻害薬が有効であるかを検討したところ、細胞死を誘導するシグナル等を抑制すること突き止めた。このことは、ホスホジエスタラーゼ阻害薬がLCWEの下流の様々なシグナルや現象を抑制することを示唆していると思われた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Author's reply.2015

    • 著者名/発表者名
      Ohta K, Hashida Y, Wada T, Saito T, Kasahara Y, Yachie A.
    • 雑誌名

      J Cardiol.

      巻: S0914-5087(15) ページ: 00016-17

    • DOI

      doi: 10.1016/j.jjcc.2015.01.005.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rotavirus gastroenteritis-associated urinary ammonium acid urate crystals.2015

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama T, Sugimoto N, Kato E, Ohta K, Ishikawa S, Ueno K, Shimizu M, Yachie A.
    • 雑誌名

      Pediatr Int.

      巻: 57 ページ: 158-160

    • DOI

      doi: 10.1111/ped.12405.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Early diagnosis of Danon disease: Flow cytometric detection of lysosome-associated membrane protein-2-negative leukocytes.2014

    • 著者名/発表者名
      Hashida Y, Wada T, Saito T, Ohta K, Kasahara Y, Yachie A.
    • 雑誌名

      J Cardiol.

      巻: S0914-5087(14) ページ: 00287-291

    • DOI

      doi: 10.1016/j.jjcc.2014.09.011.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Shiga toxin-2 enhances heat-shock-induced apoptotic cell death in cultured and primary glial cells.2014

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto N, Toma T, Shimizu M, Kuroda M, Wada T, Yachie A.
    • 雑誌名

      Cell Biol Toxicol.

      巻: 30 ページ: 289-99

    • DOI

      doi: 10.1007/s10565-014-9286-1.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Theobromine, the primary methylxanthine found in Theobroma cacao, prevents malignant glioblastoma proliferation by negatively regulating phosphodiesterase-4, extracellular signal-regulated kinase, Akt/mammalian target of rapamycin kinase, and nuclear factor-kappa B.2014

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto N, Miwa S, Hitomi Y, Nakamura H, Tsuchiya H, Yachie A.
    • 雑誌名

      Nutr Cancer.

      巻: 66 ページ: 419-423

    • DOI

      doi: 10.1080/01635581.2013.877497.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 志賀毒素のグリア細胞への作用2014

    • 著者名/発表者名
      杉本直俊、東馬智子、清水正樹、黒田文人、和田泰三、谷内江昭宏
    • 学会等名
      第8回スフィンゴテラピー研究会
    • 発表場所
      山中温泉河鹿荘ロイヤルホテル(石川県加賀市)
    • 年月日
      2014-07-12 – 2014-07-13
  • [学会発表] 「学校検診管理症例の脱落を防ぐ」2014

    • 著者名/発表者名
      斉藤剛克、太田邦雄
    • 学会等名
      第50回日本小児循環器学会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山市)
    • 年月日
      2014-07-03 – 2014-07-05

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公開日: 2016-06-01  

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