研究課題/領域番号 |
24591574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
三谷 義英 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60273380)
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研究分担者 |
丸山 一男 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20181828)
澤田 博文 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30362354)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 肺高血圧 |
研究概要 |
ヒト肺動脈性肺高血圧病変(PAH)に類似する新規動物モデルにおける組織病変の進展と退縮の過程の分子細胞機序を解明する事が目的である。 1 新規PAHモデルの確立と病変形成における脱分化平滑筋の関与 血管内皮増殖因子(VEGF)受容体阻害剤Sugen5416投与と3週間の低酸素暴露により、3、5、8、13週において、進行性の肺高血圧、内膜病変、層状病変を認めた。それらの血管病変において、脱分化平滑筋を認め、増殖性、遊走性、マトリックス蛋白産生、プロテアーゼ産生を認めた。 2 新規PAHモデルにおけるエンドセリン受容体拮抗薬の効果 新規PAHモデルにおけるエンドセリン受容体拮抗薬の効果を3-5週の早期治療群、5-8週の後期治療群において検討した。早期治療において肺高血圧と血管病変の改善、後期治療において肺高血圧と血管病変の進行抑制を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデル作成が、研究協力者との連携により順調に進んだ事、標的薬剤の病変抑制効果が予想以上に認められた事。
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今後の研究の推進方策 |
疾患モデルの進行機序、薬剤による退縮機序を、分子生物学的、病理学的解析により解明する。
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次年度の研究費の使用計画 |
1 病変の進行過程の分子機序の解明 2 薬剤による病変の退縮過程の分子機序の解明
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