動脈管の酸素感受性機構の研究における基礎的資料とするため、ラット未熟・成熟胎仔、新生仔動脈管及び高酸素・低酸素曝露成熟胎仔動脈管を試料として、mRNAの発現をRNAseq法によりトランスクリプトーム解析し、成熟期動脈管に高発現するGremlin 2や高酸素処理で発現上昇する16遺伝子を発見した。ラット成熟胎仔動脈管・肺動脈に発現するmiRMAをPCR array法により比較し、平滑筋細胞の増殖や内皮細胞の遊走に関連するmiRNAを見いだした。家兎動脈管タンパク質を二次元電気泳動法と質量分析法を併用し、成熟胎仔動脈管中膜に特異的に発現するβトロポミオシンアイソフォームを同定した。
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