研究課題/領域番号 |
24591601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷口 英俊 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00622747)
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研究分担者 |
谷池 雅子 大阪大学, その他の研究科, 教授 (30263289)
和田 和子 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (30294094)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 新生児 / 低酸素性脳症 / 脳血管内皮細胞 / プロスタグランジン |
研究概要 |
平成24年度の主な研究計画は、新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルにレーザードプラー血流計を用いて脳血流を測定し、ミソプロストールの脳血流への効果を検討するものであった。現在は実験動物数を最小限にするために動物実験の綿密な計画を立てつつ実験を準備中である。また、以前のHIEモデルのサンプルを解析し、ミソプロストールの脳保護効果が受傷後早期(24時間後)だけでなく、7日後においても一定の保護効果が認められることを確認した。同時に次年度の計画予定である脳血管内皮細胞培養の実験環境も整えつつある。これまでの研究成果の報告についてはThe 8th Hershey Conference on developing brain injury (London)においてポスター発表と第31回周産期学シンポジウムにてシンポジストとしての講演を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年度の研究が遅れている原因として、動物実験申請のプロセスが遅延していることがあげられる。また当該教室の研究室の改装のため一定の期間、研究活動に支障があったこと、他の研究活動や臨床教育活動業務により本研究に十分に時間を確保できなかったことが考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
上記のごとく遅れている計画を挽回することが当面の課題である。研究室の環境も整い、人員の増員もあるため、今年度はそれが可能であると考えている。そのために、まず新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルにおいて脳血流を測定すること、脳血管内皮細胞で無酸素無グルコース (OGD) 暴露する実験系を早期に安定させることを第一の方策としたい。そのうえで、ミソプロストールの効果を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルにレーザードプラー血流計を用いて脳血流を測定し、ミソプロストールの脳血流への効果を検討する。また、脳血管内皮細胞(bEnd3)で無酸素無グルコース (OGD) 暴露で細胞により産生されるサイトカインを測定し、ミソプロストールの効果を検討する。さらにHIEモデル脳より微小脳血管を単離し、ミソプロストール投与群が微小血管のサイトカインmRNA量を測定する。
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