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2015 年度 実績報告書

新生児低酸素性虚血性脳症における脳血管内皮細胞保護療法の有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24591601
研究機関大阪大学

研究代表者

谷口 英俊  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 招へい教員 (00622747)

研究分担者 谷池 雅子  大阪大学, その他の研究科, 教授 (30263289)
和田 和子  大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (30294094)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード低酸素生虚血性脳症 / プロスタグランディン
研究実績の概要

新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)は、周産期における胎児および新生児の脳の低酸素虚血状態によって生じ、脳性麻痺、精神発達遅滞、てんかん、学習障害など重篤な影響を及ぼす。近年、脳梗塞モデルにおいて誘導型シクロオキシゲナーゼであるCOX-2阻害により梗塞巣の縮小が報告されている。そこで本研究においてはプロスタグランジン受容体作動薬の脳保護作用について研究を行っている。
これまでの研究により、EP2-4アゴニストであるミソプロストールが新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)ラットモデルにおいて梗塞病変を縮小させることが分かった。その脳保護作用の具体的な作用について理解を進めるために、in vitroにおける解析を加えた。胎児・新生児期における作用を知るためには、幼弱な神経前駆細胞を用いる必要があるだろう。しかしながらヒト神経幹細胞・神経前駆細胞を手に入れるのは容易でない。そこでヒトiPS細胞から神経系への分化誘導系の確立をまず行った。
健常児の臍帯血から樹立したヒトiPS細胞について、SMADシグナリングの二重阻害を行うことで効率的な神経分化誘導が可能となる。これによって形成されたロゼットを複数回単離することで、純度の高い神経前駆細胞群を得ることが可能となった。これらを低酸素状態・無グルコース状態において障害を加え、そしてさらにミソプロストールを添加することでその効果を評価することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Systematic cellular disease models reveal synergistic interactions of trisomy 21 and GATA1 mutations in hematopoietic abnormalities2016

    • 著者名/発表者名
      Banno K, Omori S, Hirata K, Nawa N, Nakagawa N, Nishimura K, Ohtaka M, Nakanishi M, Sakuma T, Yamamoto Y, Toki T, Ito E, Yamamoto T, Kokubu C, Takeda J, Taniguchi H, Arahori H, Wada K, Kitabatake Y, and Ozono K
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 15 ページ: 1-14

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.celrep.2016.04.031

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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