アトピー性皮膚炎とその関連疾患(尋常性魚鱗癬, Netherton症候群、炎症型ピーリングスキン病)の病態を角層細胞を用いて非侵襲的に解析し、各疾患に特徴的なパターンが得られ、炎症型ピーリングスキン病のスクリーニング検査としても有用性と考えた。 角層細胞の接着分子であるコルネオデスモシンの異常による炎症型ピーリングスキン病の患者の遺伝子解析を行い、遺伝子の完全欠損であることと、これが日本人患者に特有の創始者効果によることを解明した。 アトピー性皮膚炎で角層が肥厚している機序を研究し、細胞を剥離する酵素の分泌が不十分であることと、酵素を阻害する分子の発現が亢進しているためと考えられた。
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