研究課題/領域番号 |
24591636
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
坪井 良治 東京医科大学, 医学部, 教授 (70221421)
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キーワード | HDACi / レチノイド / in vivo抗腫瘍効果 / In vitro抗腫瘍効果 / 作用機序 |
研究概要 |
いくつかのin vitroの実験から、ヒト皮膚Tリンパ腫細胞株のうちSeAx株がin vivo/ in vitro実験において最も理想的にHDACi (MS-275)とレチノイド(Am80)の抗腫瘍効果を示すことが判明したので、以後の実験ではこのSeAx株に集中して実験を行うことにした。 in vitroの増殖実験では併用投与群において相加的な抗腫瘍効果が認められた。また、この場合にはRARβ2の発現が回復していた。 さらに、SCIDマウスの皮下にCTCL細胞を皮下注し、腫瘍の形成を確認後にHDACiとレチノイドを経口投与したところ、併用群で有意に腫瘍塊の増殖抑制効果が認められた。また、Kaplan-Meier生存曲線においても併用群で生存マウス数が多い傾向が認められた。 今後の予定としては、併用投与した時の抗腫瘍効果の作用機序について、初期の計画に沿って実施していく予定である。つまり、ChIPアッセイによりRARβ2の回復が、RARβ2のプロモーター領域のヒストンのアセチル化が主体であることを証明する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
80%を終了している。滞りなく実験計画が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究計画通りに進めていく。作用機序についてさらに明らかにしていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
来年度も交付対象年度のため 研究・実験のための試薬、備品を購入予定
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