アトピー性皮膚炎でその関与が報告されているフィラグリン遺伝子について、まず、ヒトiPS細胞においてノックアウト(KO)することを目標とした。 TALENsを利用してフィラグリン遺伝子のKOを試みたが失敗に終わったため、CRISPR/Cas9システムを利用することとした。作成したCISPR/Cas9ベクター(hFLG-CRISPR)をヒトiPS細胞にリポフェクションにより導入し、短期間の抗生剤選択の後、残存したコロニーをランダムに20個ピックアップした。20個のうち、5個程度で片アレルにランダムに塩基のdeletionを認め、フィラグリン遺伝子に変異が挿入されたヒトiPS細胞を得ることができた。
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