研究課題/領域番号 |
24591656
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (20403892)
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研究分担者 |
中島 英貴 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (70314995)
志賀 建夫 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (70444768)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80273621)
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キーワード | 乾癬 / セラミド / バリア障害 |
研究概要 |
平成24年度に、セラミド合成経路の律速酵素であるserine palmytoltransferase (SPT)を表皮特異的にノックアウトしたマウス(K5.SPT KOマウス)の皮膚に自然発症する病変が乾癬様であったこと、IL-17、 IL-22の産生するgd-T細胞が皮膚病変に出現していることを報告した。本年度は、このK5.SPT KOマウスにUC-7 (抗gd-T細胞抗体)を投与し、皮膚病変とバリア障害誘導が抑制されるか否かを確認しようとしたが、UC7は皮膚所属リンパ節におけるgd-T細胞の誘導は抑制したが、皮膚病変におけるgd-T細胞の誘導を抑制することはできず、UC7投与によって皮膚病変の誘導は抑制されなかった。次に、生後3日目からK5.SPT KOマウスにLIQUID CRYSTA Ceramide 2(天然セラミドクリーム)塗布したところ、経皮水分蒸散量(TEWL)の低下および皮膚病変におけるIL-17A、IL-17F、IL-22、100A8、BD3遺伝子発現の低下を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バリア障害に引き続き乾癬様病変を誘導するマウスにおいて、セラミドクリームを塗布することによって病変の改善を確認することができた。今後、人の乾癬病変におけるセラミドクリームの効果について検討する。
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今後の研究の推進方策 |
LIQUID CRYSTA Ceramide 2(天然セラミドクリーム)の尋常性乾癬患者への外用効果についての臨床研究を高知大学倫理委員会に申請し受理されたため、人の乾癬病変におけるLIQUID CRYSTA Ceramide 2(天然セラミドクリーム)の効果を検討する。さらに、研究実施報告書に記載したK5.Stat3乾癬モデルマウスにおけるバリア障害などについても検討する。
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