カポジ水痘様発疹症は、単純ヘルペスウィルスI型(HSV-1)の感染によって引き起こされるアトピー性皮膚炎患者でみられる重篤なウィルス性合併症であるが、なぜアトピー性皮膚炎患者がHSV-1に感染し易いのかは解っていない。本研究では、EH急性期の末梢血にみられるCD14dimCD16+ proinflammatory 単球(pMO)が抑制機能を持ったTregを増殖させ、抗ウィルス作用を示すHSV特異的CD8+T細胞のIFN-γ産生を抑制し、その結果HSVの再活性化をきたす事が判った。実際に、病変部のpMOにHSV抗原が検出され、CD8+T細胞や多数浸潤しているTregに隣接するように分布していた。
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