DNA構成塩基シトシンの修飾型の一つである5-ハイドロキシメチルシトシン(5-hmc)は、他の組織に比べて、脳組織に多く存在すると報告されているが、詳しい機能は不明である。我々は5-hmcが精神疾患の病因に関与する可能性を検証するため、ヒト死後脳を用いて5-hmcがゲノムのどの領域に多く含まれるか、ゲノムマッピングを行った。ヒト健常者1名の死後脳前頭葉組織から神経細胞・非神経細胞由来のゲノムDNAを調製し、それぞれを解析した結果、神経細胞において、LINE-1という反復配列の一部に5-hmcの蓄積が多く見られた。
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