研究成果の概要 |
パニック症の発症に係る脳内ネットワーク障害(微細な脳構造異常)について、前頭葉への出入力系である前視床放線、鉤状束および下前頭後頭束、前帯状束や後帯状束を関心領域として拡散テンソル画像の解析を行い、パニック症患者群と健常者群を比較し、代表的な遺伝子多型(COMTVal158Met多型やBDNFval66met多型など)の関与も検討した。また健常者とパニック症者を対象にNEO-PI-R, TCI, STAIおよびGHQ12の結果について因子分析や主成分分析を行い、不安症と健常者の不安特性に関する比較を行った。特にライフイベントの有無やパニック発作・初発時の症状と遺伝子多型との関連を調べた。
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