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2012 年度 実施状況報告書

Efhc1コンディショナルノックアウトマウスを用いたてんかん発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591689
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

鈴木 俊光  独立行政法人理化学研究所, 神経遺伝研究チーム, 研究員 (20373318)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードてんかん / EFHC1 / コンディショナルノックアウトマウス
研究概要

若年性ミオクロニーてんかん(JME)は、思春期(8~20歳)に発症し、ミオクロニー発作、強直間代発作などを特徴とする最も頻度の高い特発性てんかんの一つである。申請者らは、原因遺伝子の一つとして新規の遺伝子EFHC1の同定に成功した (Suzuki et al. Nature Genetics, 2004)。さらに、申請者を含む研究チームは、新たな4種類の疾患変異を発見し報告した。また、EFHC1の疾患変異は、JMEのみならず、若年性欠神てんかん、潜因性の側頭葉てんかん、さらに非分類型の特発性全般てんかんからも見つかっている。このことより、EFHC1はJME発症に関与しているだけでなく、特発性全般てんかんの痙攣誘発に広く関与している可能性もでてきている。有効な治療法の開発のためには、疾患成立機序を解明することが必要であることから、本研究では、Efhc1遺伝子内のエクソンの前後にloxP配列が挿入されたEfhc1コンディショナルノックアウトマウスと目的の細胞種でCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスを用いることで、EFHC1遺伝子変異によるてんかん発症メカニズムの解明につなげる知見を得ることを目的としている。本年度は、マウスのバックグラウンドをさらにC57BL/6Jに近づけるために戻し交配を行った上で、さらにヘテロ接合体 (ヘテロ) 同士の交配によりホモ接合体 (ホモ) のfloxマウスを作出した。得られたホモマウスと同腹の野生型マウスの脳組織を用い、myoclonin1の発現をウエスタンブロット解析および免疫組織染色法により検討し、ホモマウスで野生型マウスの脳で観察されるのと同様のmyoclonin1の発現を観察し、イントロンに導入したloxPサイトがmyoclonin1の発現に影響していないことを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Efhc1遺伝子内のイントロンに導入したloxPサイトがmyoclonin1タンパクの発現に影響していないことが確認でき、本Efhc1コンディショナルノックアウトマウスを今後の検討に使用するのに支障がないことが明らかとなったため。

今後の研究の推進方策

当初計画どおりEfhc1コンディショナルノックアウトマウスが使用できることが確認できたので、次年度以降は計画申請書で申請した研究内容に従い、ホモのflox/ Cre (+)マウスの脳におけるmyoclonin1の発現の確認、けいれん誘発剤の一つであるペンチレンテトラゾール(PTZ)により誘導されるけいれんに対する感受性の検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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