研究課題
基盤研究(C)
Sprague-Dawleyラットを用いて、子宮内仮死モデルラットを作成し、予備実験として、生後4週、6週、8週および12週齢時の脳内ミクログリア活性を確認することとした。脳切片を作成し、還流固定後、Iba-1染色でミクログリア活性を確認した。脳部位として、統合失調症と関連の深い大脳皮質、海馬、側坐核、視床の4ケ所を選択した。結果として、海馬と側坐核において、4週齢と6週齢で活性型ミクログリアの増加傾向を認めた。8週齢と12週齢では変化は認められなかった。大脳皮質と視床はすべての週齢において活性型ミクログリア数に変化を認めなかった。
2: おおむね順調に進展している
平成24年度の予定は、子宮内仮死モデルラットにおけるミクログリア活性の傾向について、タイムポイントを割り振って傾向を見ていく予定であった。Iba-1染色も問題なく行え、4週齢と6週齢(いわゆる前思春期あるいは思春期)において、海馬と側坐核の活性型ミクログリア数が増加傾向であったことを確認できた。
平成25年度は予定通り、ミクログリアが放出する様々なサイトカインについて、そのmRNA発現量およびタンパク質量を測定していく。4週齢および6週齢で活性型ミクログリア数が増加傾向であった点を踏まえ、ミクログリアとサイトカインの関係性について探求していく。
主な実験はRT-PCRおよびウエスタンブロットになると思われ、動物の購入費や飼育費、各種抗体や試薬類、PCRおよびタンパク質の各種キットの購入費を計上する予定である。使用は計画書通りで問題ないと思われる。
すべて 2012
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Mol Autism
巻: 3 ページ: 11
10.1186/2040-2392-3-11