研究課題/領域番号 |
24591706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉原 玄一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70402261)
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研究分担者 |
大石 直也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40526878)
宮田 淳 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90549099)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 神経画像 / 自己組織化マップ / 異種性 |
研究概要 |
本研究は、統合失調症の異種性に着目し、統合失調症とひとくくりにまとめられている疾患の中から、頭部MRIを用いて、サブグループを見いだすことを目的としている。サブグループを見いだす方法として、自己組織化マップ解析を用いている。 予備的に、統合失調症患者83名、健常者90名の頭部MRI画像を用いて、自己組織化マップ解析を行った。まず、統合失調症と健常者を異なるグループに分けるパラメータを見いだすことはできなかった。しかし、統合失調症群のMRIだけを用いた解析では、同疾患群を3つのサブグループに分けることが出来た。すなわち、1)脳容積の減少が著しい群。2)脳容積の減少が軽度な群、3)若く、脳容積の減少が目立たず、陰性症状が軽度な群、である. この結果は、統合失調症の病態学的異種性を指示するものと考えられる。脳画像で統合失調症の異種性を明らかにすることが出来れば、異種性を考慮した治療法の開発への道が開けることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまであるデータセットを用いて、上記した予備的解析を行い、その結果を国際統合失調症学会に発表した。また、新たなサンプルの撮像を継続している。さらに、自己組織化マップのソフトウェアの改良も行っている。
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今後の研究の推進方策 |
新たに撮像されたサンプルを加え、さらに大規模なデータセットを用いて解析を行う。また、MRI画像の前処理の方法にも改良を加える。これらを改良された自己組織化マップ用のソフトウェアを用いて解析することにより、さらに意義のあるサブグループが発見できるか、追究する。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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