虐待評価スケールであるRevised Conflict Tactic Scale 2の日本語版を作成し、認知症高齢者への虐待の頻度と関連する要因を明らかにした。具体的には、介護者の性別(男性)・介護者の主観的負担感・患者の問題行動や精神症状・患者の認知機能障害の程度が、虐待と関連していた。また、治療同意能力に関しては、MacArthur Competence Assessment Tool-Treatmentの日本語版を作成し、検討した。軽度認知障害の患者でも治療同意能力の低下が見られること,および,治療同意能力の判定を行う際には、主治医の臨床的な判断は甘くなりやすいことを明らかにした。
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