研究課題
神経炎症は様々な神経変性疾患の病因に関わっているため、抗炎症作的治療が、神経変性疾患の発症を遅らせる可能性が指摘されている。そこで、リウマチの治療に用いられる金製剤の、ミクログリアに対する抗炎症作用、神経保護作用についてMTT法およびLDH法を用いて検討した。毒性のない濃度(0.1-1-1 micro M)において、auranofinは有意に、ヒトミクログリアおよびヒト単球系細胞(THP-1)の神経毒性を抑制した。また、auranofinは活性化したTHP-1によるNADPH-oxidase依存的なrespiratory burstや、TNF-alphaおよびNitric Oxideの産生を有意に抑制することが明らかになった。これらの結果からauranofinは神経炎症に関連する神経変性疾患の治療に応用できる可能性が示唆された。
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