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2014 年度 実績報告書

精神科救急における適正受診のための指標開発および連携体制構築による地域介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 24591729
研究機関岩手医科大学

研究代表者

遠藤 仁  岩手医科大学, 医学部, 助教 (90552737)

研究分担者 大塚 耕太郎  岩手医科大学, 医学部, 講師 (00337156)
酒井 明夫  岩手医科大学, 医学部, 教授 (30146063)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード適正受診 / 精神科救急
研究実績の概要

近年、精神科救急システムが各都道府県で構築されているが、医療機関や保健所等の精神科救急関連機関において、どのような患者を精神科救急対応するかのトリアージの基準が明確ではなく、必ずしも救急対応を要しない患者の受診件数が増大するという問題が生じている。本研究では、精神科救急における患者の実態調査と受診適正度評価を通して、適正受診に関する指標を提示すると共に、適性受診プログラムの開発を目標とした。(1)精神科救急患者の実態調査と適正度評価:平成26年9月1日から平成27年3月31日まで、岩手医科大学附属病院の1次2次外来と救急センター(以下、救急外来)を受診した精神科患者は524件であった。全ての患者に対して、救急常勤精神科医もしくは岩手医科大学附属病院の精神科医師が「救急外来患者受付情報用紙」を用いて精神症状の評価と精神疾患の診断、治療について記録し、それをもとに精神科救急外来の受診適正度(以下、適正度)を0~10点で評価した。主訴毎に適正度を評価した所、点数の最も高い主訴は自傷自殺企図8.74点(98件)であり、以下、精神病症状7.06点(53件)、希死念慮7.06点(18件)であった。低得点の主訴は処方切れ3.00点、(23件)、アルコール関連1.75点(4件)であった。(2)医療機関・関連機関用の適正受診評価:平成26年10月17日から平成27年3月31日までの期間、救急外来を受診した患者がいづれかの精神科外来に通院中の場合、各主治医に対して適正受診アンケートの記載を依頼した。期間内の精神科救急受診患者で、かかりつけ医のある317件のうち、アンケートに回答頂いた153件(当院138件、他院15件)について評価した。主治医の評価においても最も適正度が高い主訴は、自傷自殺企図の8.29点(38件)であり、以下、精神病症状7.00点(9件)、希死念慮6.71点(7件)であった。

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公開日: 2016-06-01  

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