研究課題/領域番号 |
24591731
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
西村 勝治 東京女子医科大学, 医学部, 臨床准教授 (60218188)
|
研究分担者 |
小林 清香 東京女子医科大学, 医学部, その他 (40439807)
興津 裕美 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40385399)
石郷岡 純 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80142412)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 臓器移植 / ドナー / 意思決定 / 自発性 |
研究概要 |
今年度は「提供意思の『自発性』の確認をめぐる問題点の抽出とそれらに対する対応の検討(課題2)」に着手した。 ①当施設において生体ドナーの第三者面接および意思決定支援を担っている精神科医、臨床心理士、コーディネーター、②当施設以外で生体ドナーの第三者面接および意思決定支援を担っている精神科医、臨床心理士、コーディネーター(ワーキンググループ・メンバーにて会合を持ち、意思の自発性を確認する上で問題となる事象について検討した。次年度以降、意思決定能力が不十分あるいは自発的提供意思が不十分とみなされる事例を取り上げて、個々のケース毎に、第三者面接で意思確認を実施するにあたっての課題(意思決定能力、提供の動機、提供の強制や心理的圧力、利益供与)を抽出し、それらの問題が存在する場合の対応方法(移植チームへのフィードバック、レシピエントや家族へのフィードバック等)についても検討する予定である。 また、「生体臓器ドナー候補者の『自発的意思』を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査(課題1)」では①第三者面接の実施率、②第三者面接の現状(誰が第三者を担っているか、面接構造、面接の時期、自発的意思の評価基準等)、③第三者面接に至るまでの意思決定支援の現状(移植に関する情報提供の方法、意思決定のための考慮期間の設定、 相談窓口や情報へのアクセス方法の提示などの医療相談体制、家族との面接の有無、提供意思撤回の保障の有無等)について全国の移植施設に対してアンケート調査を行う予定である。すでに、同様の調査が日本移植学会によって実施されていることが明らかとなったため、調査内容簿重複を避け、有用な情報が得られるように、具体的な実施時期や実施内容等について日本移植学会と調整中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上記の通り「生体臓器ドナー候補者の『自発的意思』を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査」(課題1)については、同様の調査が日本移植学会によって実施されたため、重複を避ける目的で実施を延期した。 このため、予定よりやや遅れているが、「提供意思の『自発性』の確認をめぐる問題点の抽出とそれらに対する対応の検討」(課題2)に着手している。
|
今後の研究の推進方策 |
実施を延期した「生体臓器ドナー候補者の『自発的意思』を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査」(課題1)を次年度に行う。
|
次年度の研究費の使用計画 |
実施を延期した「生体臓器ドナー候補者の『自発的意思』を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査」(課題1)に要する研究費が繰越となっているため、次年度に使用する。
|