研究課題/領域番号 |
24591731
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
西村 勝治 東京女子医科大学, 医学部, 臨床准教授 (60218188)
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研究分担者 |
小林 清香 東京女子医科大学, 医学部, その他 (40439807)
興津 裕美 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40385399)
筒井 順子 東京女子医科大学, 医学部, その他 (20363624)
石郷岡 純 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80142412)
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キーワード | 臓器移植 / 生体臓器ドナー / 意思決定 |
研究概要 |
「提供意思の『自発性』の確認をめぐる問題点の抽出とそれらに対する対応の検討」(課題2)を進め、①当施設において生体ドナーの第三者面接および意思決定支援を担っている精神科医、臨床心理士、コーディネーター、②当施設以外で生体ドナーの第三者面接および意思決定支援を担っている精神科医、臨床心理士、コーディネーター(日本総合病院精神医学会臓器移植関連委員会ワーキンググループ・メンバー)で会合を重ね、意思の自発性を確認する上で問題となる事象、意思決定能力が不十分あるいは自発的提供意思が不十分とみなされる事例などを取り上げて、第三者面接で意思確認を実施するにあたっての課題(意思決定能力、提供の動機、提供の強制や心理的圧力、利益供与)を抽出し、それらの問題が存在する場合の対応方法(移植チームへのフィードバック、レシピエントや家族へのフィードバック等)について検討した。これを元に「生体臓器移植ドナーの意思確認に関する指針」をまとめ、日本移植学会からのコメントおよびパブリックコメントを得て完成させ、日本総合病院精神医学会治療指針6として出版した。 「生体臓器ドナー候補者の『自発的意思』を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査」(課題1)はすでに同様の調査が日本移植学会によって実施されており、調査の重複を避けるために延期していたが、これについても全国の移植施設を対象としてアンケート調査実施し、①第三者面接の実施率、②第三者面接の実施状況(誰が第三者を担っているか、面接構造、面接の時期、自発的意思の評価基準等)、③第三者面接に至るまでの意思決定支援の現状(移植に関する情報提供の方法、意思決定のための考慮期間の設定、 相談窓口や情報へのアクセス方法の提示などの医療相談体制、家族との面接の有無、提供意思撤回の保障の有無等)について調査した。現在、結果を集積中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終的な到達目標であった「生体臓器移植ドナーの意思確認に関する指針」を完成させ、出版したが、全国の移植実施施設を対象としたアンケート調査(生体臓器ドナー候補者の「自発的意思」を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査)の集積が終わっていない。
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今後の研究の推進方策 |
課題1の「生体臓器ドナー候補者の『自発的意思』を確認するための第三者面接の実施状況に関する全国調査」の結果をまとめ、公表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
課題1のためのアンケート調査費用(印刷代、発送郵便代、手数料)が予定より少なくて済んだため、10,566円の未使用金が発生した。 同アンケート調査の集計、成果発表等に使用する予定である。
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