研究課題/領域番号 |
24591734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
川崎 康弘 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80242519)
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研究分担者 |
紋川 友美 金沢医科大学, 医学部, 助教 (00460353)
紋川 明和 金沢医科大学, 医学部, 助教 (00534695)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 精神神経科学 / 精神病 / 前駆状態 / 脳画像 / 神経生理学 |
研究概要 |
金沢医科大学病院神経科精神科では、精神病の発症リスクが高いと考えられる若者を対象とした臨床サービスOutpatient clinic for Assessment, Support and Intervention Services (OASIS)を平成24年9月から開始した。ここで見いだされた初回エピソード統合失調症(first episode schizophrenia, FES)患者について、生物・心理・社会的観点から病態の評価をおこなっている。また、統合失調症などの“前駆期”を含むが、特異的診断には至らない状態である精神病発症危険状態(at risk mental state, ARMS)の患者について、同様の生物・心理・社会的検査と必要な支援を行いつつ、長期経過を観察している。具体的には、金沢医科大学病院神経科精神科に「こころのリスク外来」と「こころの健康検査入院」を開設し、ホームページや雑誌などを通じて一般市民へ周知させた。平成25年3月までの「こころのリスク外来」の利用者は5例であった。うちARMSの判定基準を満たした者が1例、FESの統合失調症患者が1例、それ以外が3例であった。「こころの健康検査入院」の利用者は12名であった。OASISを一般市民に周知させるために、メディア等の利用を試みたところ、一定の成果が得られているが、今後も継続した広報活動が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象を収集する手段である臨床プロジェクトの立ち上げが行えたが、対象者数が伸び悩んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者数を増やすために、これらの対象者と頻繁に接触する機会を持つスクールカウンセラーや養護教諭などの学校関係者との連携や、精神科や心療内科の外来クリニックとの連携が有用と考えられるため、次年度は交流の機会を計画している。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし。
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