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2012 年度 実施状況報告書

せん妄の病態と治療に関する前向き研究の試み

研究課題

研究課題/領域番号 24591736
研究種目

基盤研究(C)

研究機関産業医科大学

研究代表者

中村 純  産業医科大学, 医学部, 教授 (40148804)

研究分担者 杉田 篤子(池ノ内篤子)  産業医科大学, 医学部, 助教 (40421333)
堀 輝  産業医科大学, 医学部, 助教 (50421334)
吉村 玲児  産業医科大学, 医学部, 准教授 (90248568)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードせん妄 / 介入研究 / 血中MHPG / 血中BDNF / サイトカイン
研究概要

本研究の目的、方法を確認するために第1外科学教室と精神医学教室で今回の臨床研究についての打合せを頻回に行い、本研究のための倫理申請書を作成し、大学倫理委員会に申請中である。したがって、現在はまだ本研究に入る前段階ではあるが、実際の手術件数を考慮すれば研究の対象症例数を期限内に集積し、一定の成果得ることができると考えている。現在は、1)せん妄の評価尺度であるDRS-98の信頼性・妥当性を著者らの許可を得て検証中である。同時に客観的にせん妄状態を評価するためるためアクチスリープモニターRを用いて、アクチグラムを術前から測定して、せん妄状態を睡眠・覚醒リズムの側面からも客観的に評価することを試みている。その結果、せん妄時には、夜間の不眠と活動性の亢進が認められ、改善すると一定の睡眠・覚醒リズムに復することが明らかになっており、いかに数量化できるかが課題になっている。また、血中のドーパミン代謝産物(HVA)、ノルアドレナリン代謝産物(MHPG)、脳由来栄養因子(BDNF)、その他ナチュラルキラー(NK)活性細胞値などの各種関連免疫物質の測定法については、既に確立している。2)精神科医が介入する方策について議論を行い、手術前に主治医から患者に精神科医(症状マネージメントチーム)の介入による手術の説明を外科医とともに十分行って、同意が得られた患者に対して、手術前日に不安、不眠、その他に対して介入を行う。また、具体的な介入法として原則30分間の支持的精神療法を行う。一方、非介入群では主治医及び症状マネージメントチームから通常のインフォームドコンセントを行うことにした。また、両対象者に対しては、不安の程度を自記式の評価尺度で評価する。この方法が本当に対照群になり得るかについて2つの教室で議論を重ねているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象とする疾患を絞り、症例数を増やす工夫、さらには手術前の介入群と非介入群に対する精神科医の関わりについて、議論に時間がかかったが、倫理委員会での許可がでれば早急に本研究に着手できると考えている。

今後の研究の推進方策

今年度は、採血や評価、アクチグラムの処理などを実際に行うための消耗費を予定している。

次年度の研究費の使用計画

採血キット・アクチグラム消耗品・BDNF測定キット・その他採血測定用消耗品等

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公開日: 2014-07-24  

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