研究課題/領域番号 |
24591736
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
中村 純 産業医科大学, 医学部, 教授 (40148804)
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研究分担者 |
杉田 篤子 (池ノ内 篤子) 産業医科大学, 医学部, 助教 (40421333)
堀 輝 産業医科大学, 医学部, 助教 (50421334)
吉村 玲児 産業医科大学, 医学部, 准教授 (90248568)
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キーワード | せん妄 / 介入研究 / 血中MHPG / 血中BDNF / サイトカイン |
研究概要 |
今年度は文献検索およびせん妄の評価尺度として用いる予定の日本語版せん妄評価尺度98年改訂版(Trzepacz PTら、精神医学43(12): 1365-1371, 2001)の妥当性について検討した。Day 0の時点の各種精神疾患のDRS-98得点をANOVAで解析し、Post hoc analysisはBonferroni法を利用した。その結果、せん妄群(N=13 男6人、女7人) 対象者58.6±14.8歳、DRS-98 重症度平均 23.4±8.0点、DRS平均29.5±8.5点に対して認知症群(N=18 男3人、女15人)は、年齢平均80.8±7.5歳、DRS 重症度平均 15±5.5、DRS平均16.6±6.0点、統合失調症群(N=14 男5人、女9人)では、57.1±13.6歳、DRS 重症度平均 12±3.9点、DRS平均12.2±3.8点、うつ病群は(N=16 男9人、女7人)62.4±14.7歳、DRS 重症度 6.2±5.5点、DRS平均6.9±5.9点、その他群(N=15 男8人、女7人)平均44.2±17.1歳、DRS 重症度 6.1±4.2点、DRS平均7.0±4.8点となって、せん妄と認知症、統合失調症、うつ病群、その他の精神疾患とを明確に区別することができた。また、せん妄と他の精神疾患とを区別するカットオフ値は19点ではないかと考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
精神科医と外科医との連携をする研究体制は確立しており、5月から実際の症例集積に入り、研究を開始する予定。
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今後の研究の推進方策 |
症例に介入し患者の同意をとれた人に対して、精神症状をDSR,HAM-Aなどで評価し、血中MHPGなどの測定のための採血を行い、アクチグラムを装着し、臨床症状を評価し、少なくとも8月までには10例を集積する予定である。
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