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2012 年度 実施状況報告書

心筋血流予備能を用いた拡張障害心不全患者における包括的リスク評価

研究課題

研究課題/領域番号 24591742
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

納谷 昌直  北海道大学, 大学病院, 助教 (20455637)

研究分担者 岩野 弘幸  北海道大学, 大学病院, 医員 (50622354)
絹川 真太郎  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60399871)
真鍋 徳子  北海道大学, 大学病院, 講師 (70463742)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード循環器
研究概要

まず、院内の自主臨床試験の計画書を作成し、承認を得た。同時に、健常人のデータを用いて心臓MRIによる心筋血流量の定量法を下記のように開発した。また、心筋交感神経機能の測定法も開発した。
1)心筋微小循環機能の定量測定について:北海道大学病院に設置されているサイクロトロン装置を用いて水にO-15を標識し血流トレーサを合成した。安静時および薬剤負荷時にO-15標識水を静脈内投与し心臓PET装置にて心筋に流れるトレーサはγ線を測定した。得られた情報はPET装置に付随のコンピューターで再構成し、われわれが開発したソフトウェアーを使用して左室心筋に関心領域を設定し左室心筋および左室内腔の時間放射能曲線を測定した。その曲線から1-コンパートメントモデルを用いて心筋血流量を”mL/g/min”の単位で算出したする。負荷時と安静時の心筋血流量の比からCFRを算出した。一方で、心臓MRIでも同様に造影剤を静脈内投与し心臓MRIにて心筋に流れる造影剤の速度(K1)を測定した。15-水PETで測定した心筋血流量を対象にMRIでも心筋血流量を測定するプログラムを作成した。
2)心筋交感神経機能の測定について:北海道大学病院に設置されているサイクロトロン装置を用いてアドレナリン類似物質であるハイドロキシエフェドリンにC-11を標識し交感神経機能トレーサを合成した。安静時に同トレーサを静脈内投与し心臓PET装置にて心筋交感神経末端に取り込まれるトレーサか生じるγ線を測定した。得られた情報はPET装置に付随のコンピューターで再構成し、われわれが開発したソフトウェアーを使用して左室心筋に関心領域を設定し交感神経機能の定量測定をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

倫理委員会での審査が長期におよび2012年度後半にこの臨床研究が承認されたため、当初の患者登録の予定数より登録が少ない。また、病棟医長に就任したため日常臨床のエフォートが大きくなり、臨床研究に使える時間が少なかった。

今後の研究の推進方策

最初の計画書に従い、本年度は患者を登録し、2012年度に開発した解析ソフトにて下記の様に、MRIによる冠血流予備能およびPETによる心臓交感神経機能を測定し、臨床におけるこれらの指標の有用性について解析をすすめる予定としている。

次年度の研究費の使用計画

解析プログラム開発のためのプログラマーへの謝金 244,731円
国内学会発表 30万円

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Development of Scan Protocol and Equation to Estimate Myocardial Blood Flow by Using Dynamic 320-Row Multi-detector CT Scan

    • 著者名/発表者名
      Tomiyama Y, Naya M, Kikuchi Y, Oyama-Manabe N, Manabe O, Sasaki T, Tstusui H, Tamaki N, Katoh C;
    • 学会等名
      第77回 日本循環器学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)

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公開日: 2014-07-24  

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