脳動脈瘤の塞栓術の術後には再破裂の危険がクリッピング術より高い。経過観察にMRIは不可欠である。デバイスは日々進化しており、デバイスに対応したMRIの撮像方法の確立が急がれている。デバイスごとに造影剤を用いたMRI画像の違いを検出することで、最適な撮像法の確立を試みた。直近の3年間で本邦に導入された新たなデバイスはエンタープライズに加えてニューロフォームであった。期待したパイプラインステントの導入を待っての検討が今後は期待されるところであるが、瘤壁と動脈瘤内腔とコイル塊の間の増強効果を検出基準とした再発予知はp=0.043と統計学的に有意な差を示すマーカーであった。
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