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2013 年度 実施状況報告書

3テスラMR装置を用いた排泄性膵管撮影法の確立と初期臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 24591754
研究機関名古屋大学

研究代表者

鈴木 耕次郎  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60378148)

研究分担者 長縄 慎二  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50242863)
キーワード画像診断学
研究概要

・健常ボランティア3名の膵臓で、3テスラMRIの重度T2強調脂肪抑制高分解能3次元FLAIRによる撮影実験を試行した。排泄性膵管撮影法の撮影プロトコールの最適化と主膵管描出の有無に関して検討を行った。2名は造影検査で経時的に主膵管の描出能を評価し、1名は単純撮影を経時的に施行し、主膵管内の膵液信号抑制に対するインバージョンタイムの経時的な影響を確認した。
・前年度に施行された造影検査6名の結果と併せて8名の排泄性膵管撮影画像を2名の放射線科医が読影実験にて主膵管描出能を評価した。インバージョンタイムは1700msecの設定で健常ボランティア8名全例の主膵管内の膵液描出が消失している事を確認した。造影後の排泄性膵管描出に関しては、描出されるタイミングに個人差はあったが、造影後に経時的撮影された5回の撮影のうち少なくとも1回は全例で膵管が造影さている事を確認した。最も多く膵管が描出されていた撮影タイミングは造影2時間後の画像で、8例中7例(88%)で描出を認めた。描出部位に関しては、膵体部での描出能が最も良く、尾部での描出能が低かった。
・主膵管内の経時的な平均信号変化に於いても、30分後と2時間後で信号が最も高く、以後は経時的に信号が減弱していた。
・重度T2強調脂肪抑制高分解能3次元FLAIRの単純撮影での膵液の信号抑制に対する経時的なインバージョンタイム評価に関しても、1700msecの設定で信号が抑制されている事を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

・健常ボランティアの膵臓を、造影剤の静注前と造影剤静注後の重度T2強調脂肪抑制高分解能3次元FLAIRで撮影し、排泄性の主膵管画像を得る事が可能であった。
・画像データ解析により、至適撮影時間が明らかとなり、信号変化の程度と膵で描出しにくい部位も明らかとなった。

今後の研究の推進方策

・排泄性膵管撮影法の膵管内の信号変化は、造影後も被験者によっては弱い信号変化であり、より明瞭に膵管を描出させる為の撮影パラメーターの再評価や画像処理に関する検討を行い、研究結果を論文で発表する。

次年度の研究費の使用計画

研究の進捗状況が予定よりも進んでおり、3月の国際学会で研究成果の第一報の発表を行った。この際の旅費が当該年度の経費で不足していたため次年度経費の一部を前倒し請求したが、旅費が予想額を下回った為に次年度使用額が生じた。
排泄性膵管撮影法の膵管内の信号変化変化をより明瞭化するための撮影パラメーターの調整及び撮影後の画像処理に関して再度実験と解析を行い、研究結果を学会及び論文で発表する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Excretory MR pancreatography after intravenous administration of gadoteridol: preliminary results in eight healthy volunteers2014

    • 著者名/発表者名
      Kojiro Suzuki, Shinji Naganawa, Hirofumi Furuhashi, Ryota Hyodo, Masahiro Yamazaki
    • 学会等名
      European Congress of Radiology
    • 発表場所
      Vienna, Austria
    • 年月日
      20140306-20140310

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公開日: 2015-05-28  

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