4D-PC-MRA の血流データを用いてCFD解析の入口、出口条件が合致するように条件設定し、CFD計算を行う方法を確立した。 5例での検討結果では,出口境界条件を合わせた結果は,合わせない場合に比べ,分岐後の遠位血管において計測データとの速度場の差異が小さくなる傾向が得られたが、両者の条件下で血流差に有意差を認めなかった。部位別では動脈瘤内の差異は周囲血管と比べ大きな血流差を認めた。MRI-CFD融合解析ではCFD計算精度を上げることが確認できたが、今回の方法では4D-PCデータの一部しか使用しておらず、より精度を上げるには4D-dataすべてを用いる計算方法の確立が今後の課題と考えられた。
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